2013年1月11日金曜日

被災地での本当のできごと

一昨年、5月に被災地へボランティアに行っていた。
一期一会のメンバーに恵まれ、その時のチームリーダー(広島県在住)が東京に出張があるのに合わせ、幾名かのメンツでたまに東京で飲む。

昨日は何回目かの集いであったわけで、リーダー(通称は"棟梁")の、その後数度に渡るボランティアの体験について話を聞かせてもらう。
(棟梁は仕事休みを作っては、幾度となく被災地へ自家用車で行く。
本当に頭が下がる)

棟梁が被災地の方に聞いたという、かなり興味深い話が2つ。

地元の消防団の方に聞いた話で、震災後、津波警報が出るような地震が再び起こった時のこと。
消防団のその人は、海岸側に出ないように、注意を呼びかけていたのだが、
にも関わらず、皆海岸側に平気で行ってしまうんだそうな。
なんで!?
「忘れっちゃうんだろうなあ・・日本人らしいというか、なんというか・・」
私も嫌なことは一晩寝たらたいがい忘れられるようになってきたものの、
にわかに信じがたいが、それが日本人というものなのか・・?


もう一つ、震災後、しばらくは地元で有名だったらしい話。
夜、被災地を車で走っていると、ポツン、ポツンと人が立っていて、
「家に帰りたいから、乗せてくれ」と言われるらしい。
・・・こ、こわいです・・でも本当にあるだろうなあ・・と思う。
自分が死んだことに気づかない人が。
で、それを実際に目の当たりにした車の人は、冷静に
「悪いがあんたの助けにはなれない。すまん」と言って、その場を離れたのだそうだ。
胸が痛い話です。。

ボランティアで床下の土砂のかき出しをやったお家のおかあさんが、
今年の夏はぜひ皆で遊びにおいでと言ってくれているらしい。
嬉しい話です。
ぜひ皆で行きたい。
仕事が空いてればイイけどな。。


写真は2011年5月25日の南三陸町を丘の上から自分で撮ったもの。
今は瓦礫はないけど、更地のままだとか。。








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