途中、乗ってきた男の子が、「あ」と小さな声をあげた。
乗車賃210円のところ、勢い余って215円(5円玉で)投入してしまったらしい。
小さく慌てて、投入箱下の『異種硬貨返却口』とかいう穴(そんなもんがあったのか!)を覗くが、
出てくる気配がない。
運転手さんは抑揚のない声で
「5円玉は返却できないんですよ」
と言った。
さて、どうするんだろう
一瞬の間があり、男の子は少し諦めている。
私も「これは諦めましょう、てことだゃな…」
…と、思った時、
「あと5円あったら入れてください」
と運転手さんが言った。
?
男の子はすぐに反応して、お金を入れた。
10円玉が返却口から出てきた時、
私の鈍い脳ミソは、やっと理解したわけだけど、
それと同時に、なんだかとても感動してしまったわけです。
こういうのを「目から鱗が落ちる」とか「腑に落ちる」を
全身で感じてしまった、
ということなのか。。
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